さらに,その先は険しい道程だ.数年前に聞いた話でも,グローバルにアクティビティの高い部局で物性理論の准教授を公募すると,それだけで決めるわけではないにしろ,citation index は1000程度が最低ラインになるらしい.自分が採用された時はそんな基準には程遠かったことを考えると,運が良かったとしか言い様がない.あるいは単にここのアクティビティが低いということなのかもしれない.今でこそクリアしているけれども,この数字が基準になっているのだとしたら,フツウの人が個人の努力だけで達成できるレベルではないと思う.
色々と思うところがあるに違いないが、彼はそれを受け入れ前向きに生きていることに感動したのと同時に、自分の心の狭さにちょっと落ち込んだ。その話は他人に簡単に告白できるものなのか?という感情を覚えたことが,「What Do You Care What Other People Think?」を信条として生きているつもりなのに,何らかの呪縛から逃れられないでいることの一端が表出したのかもしれないと思った。もしかして愛着障害のせい?これからはそう言うことにしよう。このように、こちらが若者から学ぶことも少なくない。