統計力学Iおよび統計力学演習I(2008年度)受講者のためのページ


更新情報


統計力学(講義・演習)の評価確定


期末試験の案内

7月22日(火)13:00−14:30 講義に対する期末試験
8月 5日(火)13:00−15:00 演習に対する期末試験(実施時間に注意:不都合が有る場合は至急申し出ること)

統計力学I(講義)と統計力学演習I(演習)の期末試験を上記の日程で行う.

7月22日(火)は続く演習の時間に試験問題の解説を行い,通常の演習は行わないので,演習のみを受講している学生は3,4限とも出席する必要は無い. 出題範囲は,第10回から第13回までに扱った内容全体.グランドカノニカル分布,フェルミ分布,ボーズ分布,これらの応用である.

8月5日(火)の試験は,演習の単位を必要とする者は必ず受験すること. 出題範囲は全範囲とする.講義ノート,演習問題,中間・期末試験の問題をしっかりと復習せよ. 基本的内容からいくつかの内容を組み合わせた応用問題まで多様なレベルの問題を出す予定. 講義の中間・期末試験の出来が芳しくなく単位取得が危うい場合,この試験の出来具合によっては合格とする可能性が有るので,最後まで希望を捨てず努力してもらいたい. よって,演習の単位を必要としない者の受験も可とする. ただし,中間試験・期末試験の両方を欠席した場合,講義の単位は自動的に不合格とするので注意せよ.

7月29日(火)は学生からの質問をその場で受け付け,それに応じて解説を行う. 多くの場合,理解困難な部分は他にもそう感じている人が居ると考えてよい. 自分が理解していない部分を特定してこそ,新しいことを学ぶことが出来る. そういう機会になれば幸いであるが,出席は取らないので,自分で勉強すればよいという人は出席しなくても良い. この時期は,北海道でも,じっと講義を聞くには暑すぎる.快適な場所で勉強したいという気持ちは充分理解できるので.


中間試験の案内

6月17日(火)13:00−14:30 講義に対する中間試験

統計力学I(講義)に対する中間試験を上記の講義時間中に行う. 続く演習の時間に試験問題の解説を行い,通常の演習は行わないので,演習のみを受講している学生は3,4限とも出席する必要は無い. ただし,講義のみを受講している場合でも,演習問題に目を通しておくことを強く推奨する.

出題範囲は以下の通り.

講義ノート・演習問題で扱った内容をしっかりと復習すること. 通常の演習問題のような丁寧な誘導は付けないので, 何を仮定して出発しどういう論理展開で結論を導くのかを一つ一つ確認しながら学習せよ.

教室変更の案内

6月よりC棟改修工事のため教室が変更になります.今後は講義・演習共に

N302

にて行うのでご注意を.

このページについて

ここでは統計力学Iおよび統計力学演習Iで使用する配布資料を公開する.
ファイルはすべてPDF形式であり,ダウンロードにはユーザー名とパスワードによる認証が必要である.

配布資料


各回の講義内容と演習問題

演習問題は毎回テスト形式で行う. 答案の採点は数理物理工学研究室の大学院生(M2)である小野頌太氏が行う.

シラバス(北海道大学公式ページ)


参考書

シラバスに示した参考書をここにも列挙しておく. 上記のリストにある文献は講義計画に沿うものとして頻繁に参照していると理解いただいてよい. 順番は特に意味は無い.最初の3つは古典的で私が学生の頃に参考書として挙げられたものだが, 初学者にはやや難しいかもしれない.

ちなみに,統計力学IIでは以下の文献を教科書として使用する.

ひとつの教科書で済ませたいという人はこちらを購入すると良い. 同じような話を2回聞いても無駄と考えるので,私は,なるべく参照しないようにしている. IIを担当する水野先生と相談して,Iでは統計力学の基礎の部分と,その応用として理想気体・磁性体を主に取り扱い, IIでは様々な物理現象に対して統計力学を如何に応用するかという所に力点を置くことになっている.

演習で出される問題を解く際も上記の参考書でほとんど対応できるはず.ただ,統計力学で学部生に計算できる範囲の問題は限られている. それを考えると,それらに手っ取り早く取り組める演習書を購入するのもいいだろう.

これらは,私が学生の頃から使っているもので,今でも手に入るはず. 特に,前者は英訳もなされるほど著名な本で,物性理論を専門とする研究者は一度は必ず手に取っていると思う.

教科書を1つ指定して欲しいという意見は毎年出るのだが,昨年度と同様,あえて尋ねられたら上記に挙げた参考書の中から選びなさいと言う. 物理は答えが1つなのだからどれか1つのやり方を,極端な話,丸暗記すれば良いという考え方もあろう. しかし,我々が学んでもらいたいのは結果に至るプロセスである. 普遍性が高い現象ほど出発点が同じならどういう道筋を経ても同じ結論に到達するもので,つまり,理解の仕方は多種多様である.

様々な理解の仕方に納得できれば理想だが,まずは,自分に合ったものを探すのが勉強の第一歩と思って欲しい. この講義は,専門書が読みこなせるための導入のつもりで行うので,自分の購入した本と見比べながら勉強を進めてもらえたらいいのではないか.


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